いちご同盟/三田誠広
- 作者: 三田誠広
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1991/10/18
- メディア: 文庫
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家
BOOKOFFで105円だったので、買ってしまった。
「僕って何」を読んだときも思ったのだが、三田さんは女性の台詞を書くとき、「…わよ」「…だわ」という女言葉をよく使う。意識的なのか、観念的にそう思って使っているのか?前者ならまあいいが、後者ならちょっとなあと思う。こんな風に喋る女の人を見たことがない。あと、最後のお父さんの独白は、ちょっとリアリティに欠けると思った。娘が今から死のうとしている時に、その運命を感謝できる父親ってありえない、と思う。最後の最後まで、何かの間違いでもいいから助かって欲しいとわめきたくなるはず。
母親も登場人物として立ち上がっていなかったと思う。
でも、いちご同盟の意味が分かったとき、やるな、と思った。