2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アンチノイズ/辻仁成

アンチノイズ作者: 辻仁成出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 南図書館 テーマは波?音波の描写が秀逸。ああ、音ってこんな風に描くことができるのかあ、と唸らされる作品だった。 音波は目にも見え…

四度目の浪花節/川上弘美

板前の俺の気持ちが良く分かる。央子さんを抱きしめたいのだけれど、それができない。すごく大切なんだけれど、どうにもできない女性。そのもどかしさが痛いほど伝わってくる。女を大切に思う男心もセックスのときのそれも川上さんはよく知っているなあと感…

ジ・エンド/大島真寿美

雪子さんのような女が黒いポルシェに乗っていたら、かっこいいだろうなあ。でも、ドライブインで「いつものやつ」というオーダーはダサいし、出てくるものがバンバーガーとジンジャーエールというのが、これまたダサいのでは?ちょっとステレオタイプかな。

凩/阿川佐和子

五十歳。職業は秘書。母子家庭と仕事とを生きてきて、ようやく手に入れることができた自由を満喫するお話し。元旦那とやっちゃうことで、夫婦を続けていたら絶対にありえなかっただろうオトナの男と女の関係を元旦那と築くことになる。スナックの厨房係から…

すてる神/乃南アサ

う〜ん、土曜ワイド劇場のその後という感じか。やけに貧乏くさくて、前向きなのか、後ろ向きなのかわからんなあ、という感じ。ジャンルは?と聞かれるとちと辛い。シャバ小説というジャンルだろうか。読んでいて気になるのが、ステレオタイプなセクハラとこ…

マダム・リーと夜更けの小人/沢村凛

IT道具持ち込み禁止ならば、デジタル時計もだめなのかあ?と余計な心配をしながら読んでいた。もちろん、電子辞書もだめだ。地上波デジタルやデジタルラジオ時代になったら、店でテレビもラジオも流せないし、BGMで心地よく流れているクラッシック音楽も…

ピアノのある場所/沢木耕太郎

マリちゃんの家でマリちゃんを待つユミコ。ユミコと遊ぶ約束を忘れて、他の友達の家に行ってしまったマリちゃん。きっとマリちゃんはいい加減な女の子でも、いじめっ子でもなく、ただユミコに興味がないのだろうなあと思った。マリちゃんのお母さんに会えた…

くまちゃん/角田光代

くまちゃん的な人を見たことがない。いそうでいない。常識的に考えてそうはいない。けれどいてもおかしくない人だ。普通、全然知らない人たちの花見の輪に黙って参加するだろうか?そういう意味でリアリティがないのだけれど、妙にリアリティ溢れる作品だっ…

薄闇シルエット/角田光代

薄闇シルエット作者: 角田光代出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/12メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (91件) を見る 南図書館 主人公目線での部屋の中やテーブルの上の描写が、その人のキャラクターを見事に伝えていて感心してしま…

それってどうなの主義/斎藤美奈子

[rakuten:book:12005554:detail] 家 まあ、よくこんなにもネタがあるものだなと感心するし、まあ、よくこんなことに気がつくなと驚いたりもする。キチンと調べて書いているところと、てきとうなところがはっきりとわかるのは愛嬌か。ジェンダー系の話になる…

夜の公園/川上弘美

【送料無料】夜の公園ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・か行ショップ: 楽天ブックス価格: 1,470円楽天で詳細を見る 南図書館 ゆらぎというか、自分でもわからない不確かな心をテーマにしているような作品。この人の小…