クロエとエンゾー/辻仁成

クロエとエンゾー

クロエとエンゾー

二度と会えないけれど、思い出の中に大切にしまっている人が誰にでもいるはず。

運命の人を探し求める旅に出てもいいし、どこかでその人を待っていることもできる。

物語は結末ではなく、結末に至るまでのプロセスが大切。大切な人と出会うこともできるし、やはり出会わないという選択をすることもできる。

決別してしまった人と和解したり、新しい地で出会った人に愛されることも可能だ。

けれど、それはあくまでも結末のない空想の世界での出来事。

クロエとエンゾーはそんな小説。