落花する夕方/江國香織

落下する夕方 (角川文庫)

落下する夕方 (角川文庫)


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すれ違い合う人々の話。「すれ違う」ではなく「すれ違い合う」。最後の部屋に染みこんでいる華子のシーンのために、それまでの物語が存在するような気がした。そのシーンのために華子の個性を強烈にしたのだと思った。華子は確かにそこに存在していた。