凩/阿川佐和子

五十歳。職業は秘書。母子家庭と仕事とを生きてきて、ようやく手に入れることができた自由を満喫するお話し。元旦那とやっちゃうことで、夫婦を続けていたら絶対にありえなかっただろうオトナの男と女の関係を元旦那と築くことになる。スナックの厨房係から社長秘書となるときに自分で手に入れたペンダントは、自由のメタファだったのだなあと最後のシーンで分かった。ところで「凩(こがらし)」はなんと読むのだろう?