八月の路上に捨てる/伊藤たかみ

八月の路上に捨てる

八月の路上に捨てる


文芸春秋
第135回芥川賞受賞作品。
夢と離婚と貧乏と、という良くあるテーマをつなぎ合わせた内容。ちょっと物珍しい表現に将棋の「けむり詰め」というのが出てくる。自分の駒を取らせて最後に王手を取る技らしい。けれど、その大技は水城さんの人生の比喩にはならないような気がした。