号泣する準備はできていた/江國香織

号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた


南図書館
12編の短編からなる。その11編目に「号泣する準備はできていた」はある。青い電飾の木の無いツリーという夢が最初に出てくる。何かの暗喩にみちているのだそうだ。けれど、何の暗喩なのかさっぱりわからなかった。彼が自分の側からいなくなってしまったことを暗喩しているのだろうか?
外国でよく墓地を散歩した、と姪とフルーツパーラーで物思いに耽るシーンがある。自分の墓を想像する。そして、そのとき既に号泣する準備はできていた、となる。なんで号泣するのだろうか?彼氏がいなくなって自分の心は死んだも同然だから?不思議ちゃん系の話だった。でも直木賞受賞作。誰か、青い電飾の木の無いツリーと、号泣する準備はできていたとの意味を教えて。