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落花流水/山本文緒

落花流水

落花流水


南図書館
山本文緒さんは、やはり面白い。落花流水は、因果応報というか、血は争えないというか、まあそういう話だった。何故か、角田光代さんの空中庭園を思い出してしまった。どちらも、家族それぞれの一人称で、リレーしてゆく連作。空中庭園は語り手が主人公で、「家族」のあり様が描かれている作品だが、落花流水は同じ手法を用いているのだけれど、手毬という人物の人生に時間軸が合わせてあって、そのあり様を描いた作品となっている。最初の「マリはスポイルされた子供だ」から最後のシーンまでよく展開できたなと感心してしまう。ベニテングダケまでいってしまった時には、どうしようかと思ってしまった。人生はわからない。良かった。