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ツリーハウス/角田光代

 

ツリーハウス

ツリーハウス

 

簡単に言うと、 新宿で中華料理屋を営む藤代家のクロニクル。読んでいるうちに、自分も藤代家の一員になった気分になってくる。橋田壽賀子氏の「渡る世間は鬼ばかり」を連想させられるほど、家族が問題を起こす訳だけれど、何故か、祖父母はそれを受け入れてしまう。そうして、気がつくと、その中に居着いてしまう。戦争が、日本軍が、当時の若者の運命を大きく変えた。波乱万丈に思えるその人生の行き着く果ては、新宿の小さな中華料理屋に、静かに、そして確実に繋がっているのであった。小さな小さな個人の年代記で、まとめてしまえば「だから?」なのだけれど、何故かほっとくことができず、ぐいぐいと引き込まれてしまう。469ページ一気に読めてしまう。