アカシア/辻仁成

アカシア

アカシア

訳の分からないアンソロジー。

ポストはネコを思い出した。ある日、実家の庭にやって来て、それ以来、家の中に入ろうとはしないけれど、毎日庭にやって来て、羨ましげに窓の外から部屋の中を見つめているのである。

ピジョンゲームは家庭内別居とイタリアのカフェがある広場の日常とピンクのハトの物語。カフェにいる人々も街を行き来する人々もピンクのハトには無関心というか、存在すら気がつかない。ピンクのハトが自分の元にやって来て、夫は妻がとうの前から家を出て行ってしまっている可能性に気がつく。ピンクのハトって何のメタファーだったのだろう?

その他、布袋を被った男や盗まれてしまう歌など一体何を言おうとしているのか分からないアイテムが各物語に登場する。

何をどう思えばいいのか、誰か教えて欲しい。