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道化師の蝶/円城塔

道化師の蝶

道化師の蝶


第百四十六回芥川賞受賞作品。正直言ってキツイ。何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。読書中に眠ってしまうこと数知れず。それでも頑張って読み進めてみたけれど、結局最後まで読めなかった。仕様がないので芥川賞の選評を読んでみたら、川上弘美さんが量子力学上の猫の話を書かれていた。生きてもいるし、死んでもいる猫という話で、そういう量子力学的な目には見えない(我々には存在しない)けれど、ある世界では存在してしまう話を書きたかったらしい。なるほどなあと思った。文系の人よりも、抽象化することで難しい問題を解いてしまうことに快感を得る理系の人の方が、この小説は楽しく読めるのかも知れない。全部バラバラだけれど、バラバラじゃないかもしれない物語。挑戦的、意欲的な作品ではあるが、僕には難しかった。