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冥土めぐり/鹿島田 真希

冥土めぐり

冥土めぐり

第147回芥川賞受賞作品。第一感想は、まずここから何を読み取ればいいのか分からない、だった。落ちぶれたかつての高級リゾートホテル。人生の一番良い時で感覚が止まってしまっている気分だけが成金の母親。やさしくて堅実だった脳神経の病に侵されて車椅子生活になってしまった夫。落ちぶれたホテルはバブル崩壊後いつまでも立ち直れない日本で、成金母親と車椅子夫は若者から未来の生活を吸い取ってしまっている大人たちのことなのか?主人公は為す術もない若者達のメタファーなのだろうか?