ゾウの時間ネズミの時間/本川達雄

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)


生物には大きさにも骨格にも戦略があって無意味な進化はない。その発想もユニークで、どうやって思いついたのか本気で訊いてみたいくらい鮮やかに機能的である。それがゆえに僕たちの常識は、他の生物には通用しない。絶対的だと思っていた時間さえ、大きさによって流れる速度が違うのだ。僕たちが一服している時間にも、ネズミにはものすごく老いてしまっている。それでも同じ時間の長さを生きているのらしい。ゾウとネズミとが話すことができたら、どんな会話になるのか?倍速で喋るネズミと、超スロー再生で喋るゾウ。という程度のことか?