足の裏に影はあるか?ないか?/入不二基義

足の裏に影はあるか? ないか? 哲学随想

足の裏に影はあるか? ないか? 哲学随想


2010年度名古屋大学入試問題に出題されている。
すべての二項を無意味化してしまう。そこには、何モノでもない、ただ何かが存在しているだけ。常に内側は外側に従属しているし、外側は内側に規定されている。マトリョーシカの内側にも外側になれる。物事のある部分をマクロ的に見ると、すべての枠組みは無くなる。村上春樹風に言うと、「その偶然は必然だ」というところだろうか?
個人的には予備校講師の「ルサンチマン」のくだりが面白かった。