2008-12-30 文學界12月号 文学界 2008年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/11/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (11件) を見る 家 文學界新人賞発表号なので買った。今回の新人賞は二人。「射手座」と「廃車」。射手座は日系ブラジル人の女とスーパーの警備員との間に起こった出来事を女の兄が聞く話。廃車は支離滅裂な展開なのだけれど、テンポよく進む文章で読みやすい。だらしのない主人公が車を中国人に譲るが、それは壊れており、中国人に袋叩きにされる話。この二作品はいいのだが、花村萬月の選評が鼻についた。 墨谷渉の『潰玉』が面白かった。墨谷氏は今年すばる新人賞を獲った小説家。