ヘンリエッタ/中山咲

文藝 2006年 11月号 [雑誌]

文藝 2006年 11月号 [雑誌]


文藝2006年冬号
文藝新人賞受賞作。自閉症?の私の一人称で書かれているが、実はヘンリエッタが主人公なのかもしれない。物語はヘンリエッタの中だけでまったりと進んでゆく。湯船を満たすぬるいお湯がちゃぽちゃぽと音を立てているような小説だった。私がどうしてヘンリエッタに住むことになったのか、それが最後の方が明かされている。え?拉致?と思ってしまった。